悪魔とヤンキーの夜恋祭





佳は、やりたくてやったわけじゃない。
契約に縛られてやらされている。
俺は佳の手に触れた。


「今まで気付いてやれなくて悪かった。気付いたとしても気付かない振りをしていたのかもしれない。悪かった」

佳は微笑んで頷いた。

「だけど、朔達にボコられるんだろうな。裏切っちゃったし」
「話せば分かってくれる。もしそれでも分かってくれなかったら俺が守ってやるよ」
「それは頼もしいね」