だが俺は力が弱かった。 不法侵入した俺は奴らにボコられ、ボロボロになった。 一人の厳つい奴に無理矢理持ち上げられ、 投げられた。 投げられた先にいたのは、今の総長、祥弥だった。 『僕一人でこんな所来てどうしたの?』 『あ、兄貴を探しに来たんだ!!』 『兄貴?兄貴って誰のこと?』 『名前は一樹!よくここを出入りしているって聞いた!』 彼は「あぁーあいつね」と頷きながら言った。 どうやらあの噂は本当だったみたいだ。