悪魔とヤンキーの夜恋祭

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俺には、三つ上の兄がいた。
名前は一樹(かずき)


兄貴は優秀な高校生だった。
優しかくて、父も母も頼られていた。
喧嘩なんてほとんどしなかった。
俺は兄貴を尊敬していた。


だが近所はどこからか根も葉もない噂を聞き、関わらなくなった。

『兄が暴走族に入って、人々を殴っている』と
確かに前顔が腫れた状態で帰ってきた姿を見た。


父と母はそれについて喧嘩をし、しばらくしてから離婚した。

母は実家に帰り、父と兄貴と俺を3人で暮らすことになった。