「おい!何してるんだ!」

俺の声に振り向いた男。
見た事ある顔。
それもそのはず、その男は朔に似ていた。
そっくりだった。


「朔・・・?」
「残念ながら俺は朔也じゃないよ?」

声も似ている。けど、喋り方が違う。

「お前、まさか!!」

涼は何かに気付いたらしい。
まさか?知っているのだろうか。

その男は涼の方を向き、顎で何か合図した。