「じゃあみんなに訊いてみようか?」と、微笑むから、ぞっとした。
「西宮さんとなってもいい人ー」と手を上げながら甲高い声で言う。
先生って絶対生徒にトラウマを与える為に存在すると思える瞬間だった。
100こ誉めてもらっても、記憶のいちばん上にのっかってるのって、こんな嫌なことだったりするのに。
いいことしてます、みたいな顔。
すっと手が挙がった。
二嶋くんだった。
「二嶋くん達のグループね。良かったわね。西宮さん」
だけど恥ずかしすぎて、顔挙げれない。
それなのにヨウは爆笑している。他人事だと思って!
二嶋くんたちのグループに行き挨拶をするけど、なんだか生まれてすみませんならぬ生きていてすみませんといった気分。
だって絶対、迷惑だもん。
「よろしくね」と、二嶋くんはキラキラした笑顔を向けてくれるけど、心内はどうなんだろ。
「ごめんねー。さっきあたしのこと誘おうとしたんでしょ?」と、隣に座る才伽ちゃんが言った。
「あ……うん」と一応頷く。
「なのかなーと思って、二嶋達に相談してたところに先生くるから、焦ったよね。
でもあれないよね。バカだよあいつ。小学生だって嫌だよ、あんなの。
集団行動の中にいると、どうしてもああいう奴でてくるからね。
先生とか生徒でも」
そう言ってから、「でも先生に対する殺意こもった顔うけたよ」と、笑った。
みんな人の不幸は密の味なのか。
重く受け止めてるわたしがおかしいのかな。



