ぼっちな彼女と色魔な幽霊


才伽ちゃん、どうだろう。

でも後ろ振り向いて、もう他の子と話していたら、恐すぎる。

トントンと肩を叩かれた。

振り返ると才伽ちゃんで、「呼んだ?」と、わたしに訊く。

ふと視線を変えるとヨウが、「誘え」とニヤニヤしているものだから、たぶん才伽ちゃんを呼んだ犯人はヨウだ。

「うるさい」と、口パクで言っていると、

二嶋くんが、「才伽来いよ」と声をかけた。

「えーっ? あーいいけど……大丈夫?」と、わたしを見るからつい笑顔で返してしまった。

そのまま才伽ちゃんは、席を外して向こうに行ってしまう。

あれ?またぼっち。

「なんだよお前!今の誘うとこだろ?」

ヨウが言う。

「わかってるよ」と、口パクで返す。

わかってたって、誘えないものは誘えないんだ。


だから、ぼっちなんだよ。バカ!

「あらぁ、西宮さん決まってないの?」

わたしの前で足を止めたのは、かめちゃんだった。