ぼっちな彼女と色魔な幽霊


「地獄に落ちろ」

あ。いい悪口見つけたわ。幽霊用だなこれ。

「あー」と、涙をためた目。

「でも、お前まあまあ可愛いよ」

「……まあまあって」

微妙。

もういいや。

ヨウはわたしの高校生活を変えろと言ってたけど、実はなにも考えていないってことだけ、はっきりわかった。

そもそもヨウなんかになんの期待もしてないけどね。

だって思う。ヨウは自分がわたしみたいな奴だったんじゃないかって言っていたけど、わたしには全然そう思えない。

自信と余裕があって、わたしみたいに小さなことで悩んだりしない。

レベルの違う人間だったって見てわかるから。

あの科白も、わたしをからかいたくてでも言ったんだろう。

でも明日の放課後は楽しみだ。

こんな感覚いつぶりだろう。

なんて浮かれていられたのもつかの間のことだった。




ホームルーム。

今日はなんだっけ?なんて思っていたら、かめちゃんが、校外学習の班決めしまーすなんて発表したものだから。

どうしよう。地蔵のように固くなっている。

休めば良かった。わたしのバカ。後悔しても遅い。

わたしの目の前で、次々とグループわけの駆け引き、声がけが行われる中、微動だに動けないでいた。

早いところだと、クラスでも目立つ山下さんの女子グループ(勝手な通称、山下組)はもう出来上がっていて、チラチラと男子グループの様子を伺い始めていた。