ぼっちな彼女と色魔な幽霊


あの手に触れられたのにな――。

どうして?

そう思うと涙が込み上げてきて、わたしはその場にうずくまってしまった。

痛い。痛い。

すごく、痛い。

わたし、よく生きてるなってくらい、痛い。

怪我みたいに傷がわかるなら、わたし、今、頭に矢でも刺さって、血でも噴き出してるかもって思って、少し笑えて、もっと涙が出た。

人魚姫の王子もヨウも、相手を見てちゃんと選んでるんだって、わかったから。

先輩が少女漫画のライバルみたいに、性格悪かったら良かったのに。

先輩がヨウのこと大切に思ってることなんか知らなければ良かったのに。

こんなの、諦めなきゃいけないんだって、バカでも自覚しちゃうじゃないか――。