ぼっちな彼女と色魔な幽霊


「カラオケー」と、ニ嶋くんが言う。

「えーいいなぁ」と笑うヒカルちゃん。

そこでまた思い出した。

この子もヨウの幽霊を見たことがあったんだ。

妹も見たことあると言うなら、わたしの言うこともしかしたら信じてくれるんじゃないかな?

僅かな可能性にかけたくなり唐突に訊いてしまった。

「あっ……あの領くんが入院してるとき、幽体離脱してる領くんを街中で見かけませんでしたか?」

ヒカルちゃんは明らかに困惑した色を隠せないけど、

「なんで知ってるんですか?」

と、答えた。

わたしはようやく一筋の光を見つけ出せた気がして舞い上がる気持ちを抑えられなかった。