幽霊みたいなヨウが、わたしの家に住み着いて……と頭の中で浮かんだけど、伝えても信じてもらえそうにない。
「……説明しようがない」
「えっ、絶命?」
「……」
そこで眠っていたはずの才伽ちゃんががばりと顔をあげ「しょーがない。あたしが一肌脱いでやるよ」と、言って不敵な笑みを浮かべた。
数日後。
才伽ちゃん達の地元で中学校のとき仲が良かった友達でカラオケに行くことになり、誘われた。
大人数で集まるのは久しぶりらしく、一応ヨウの快気祝いも兼ねたらしいから、もちろん、ヨウのことも誘い来てくれることになっていた。
電車に乗り向かう。住宅街の隙間に海が見え始めるとわたしはひどくドキドキしていた。
ここにヨウと二回来た海がある。
また服ダサいとか言われないといいな、と気にした。
駅に着くと才伽ちゃんがいて、地元のメンバーはカラオケで集合してると教えられ、向かった。
「地元の奴、話しやすい奴らばっかだから。盛り上がっているうちに葛西とも話せるよ。大丈夫」と、励まされる。
(ちなみに才伽ちゃんは夢枕を聞き流し、わたしがただヨウに片思いしてると思っているっぽい)



