先輩は『昨日転んだら、傷できちゃった。ドジだよね』位に軽い口調で言うけど、本心じゃない気がして笑えなかった。
「この痣、生まれてからすぐにレーザーで消そうとしたみたいなんだけど結局再発して消せなかったんだって。
何回も何回もしたのに、消せなかったみたいでね。
きれいな身体で生めなくてごめんねって母親に何度か言われて、物心ついたときからいけないものだと思ってたのよね。
だから隠すようになっちゃって。
だから、もともと身体動かすのが好きだったから部活も運動部に入って選手としてやりたい気持ちもあったんだけどやっぱり勇気がなくて出来なくて。
ユニフォームとか着れないから。
結局、人を支える裏方の仕事だってやりがいあるんだって、言い聞かせながら、部活やってるの。
このくらい大したことないと簡単に思えたらどんなに楽なんだろうな」
と、明るく言った。



