ぼっちな彼女と色魔な幽霊


「だよな」とヨウは、そんなことだろうとわかっていたのか、半笑いで言う。

「も、もう一枚撮ろう!連写すれば一枚くらい写るかもしれない!」

「どうせ写んねーよ」

「じゃあ次は海をバックに! はいジャンプ!」

「なんでだ」

「ちょっと髪かきあげて、流し目!」

「お前、俺で遊んでるだろ」

色々注文づけて撮ってみたのにも関わらず、さっきと何も変わらない心霊写真が出来上がっただけだった。

「写真はダメだな」

ヨウは簡単に諦めた。動画に切り替えてみても同じだった。

いい案だと思ったのにな。

ヨウの顔を誰かに見せれたら……。

なんかいい方法がないだろうか。

思案するけどそんな発想簡単に浮かぶ訳ない。

「まあ座れよ」と、ヨウはわたしを落ち着かせるように声をかける。

「だってさー」

「俺より一生懸命すぎ。うけるなお前、本当に」

「うけない!」