「そ……そうだね。あとはなんだろ?」
「そうだなー。もしくは家庭環境が複雑。引き取られた、養子に出されたとかな」
「ああ、あるね!」
「あとは才能を盗まれた奴」
「才能?」
「まあ例えばだけど、自分の描いた絵を他人の手柄にされたとかな」
「そういうことか。うん。ある気がする。あとは一生懸命やってるのに、周りは気付いてくれない、認めてくれないって悲しんでる子とか」
「そんなのいっぱいいそうだな」
「物語に自分を重ねてみるなんて、誰にでもあるのかもしれないね。どこの角度で物事を捉えるのかって考えたら、どこまでも深く考えられちゃうよ。
範囲が広すぎる。
ああっ、わっかんないよー!」と、空に腕を投げた。
モヤモヤがおさまらなくて、イライラに変わる。



