ぼっちな彼女と色魔な幽霊


「ついでに言うと、都市伝説の幽霊もかめちゃんが学生時代に作ったお化け屋敷から広がったデマだった。だからヨウは美術室の幽霊じゃないんだよ」

「描いたのが女って言うなら、あの絵は俺が描いたものじゃないし、まったくの都市伝説だったなら、俺は美術部にも関係ない人間ってことだよな」

「うん。でもやっぱりあの絵は、何かヨウに関係してるんだよね?」

確認するように訊いた。

「見たことはあるからな。そう思いたいけど。でも変だよな?
去年の文化祭に展示された絵ってことは美術部の奴が描いたんだろ?
それなのに、部長を抜いた他の部員が知らないなんておかしいだろ」

「わたしもそれ思った。
もしかしてさ、その絵を描いた子、虐められたりとかしてたのかな?
みんなに存在自体無視されてて、何かしらの理由があって、みんなの中ではその子も絵なんてものもなかった事にされていた。
部長はつい口を滑らせて先生に言ってしまっただけで」

「だから、部長は最初ひな子に絵なんか知らないって嘘吐いていた。まあ話の筋は通るかもな」