ぼっちな彼女と色魔な幽霊


「何騒いでんの?」と、二嶋くんがやってきた。

「は? 騒いでないし」

「なに?俺だけのけものかよ」

「そうだよ」なんて才伽ちゃんはツンとした反応。

二嶋くんは、ちょっとすねた顔をするから、「今日ミスの先輩のインタビューしてきたんだ。終わってから、わたし写メお願いしちゃって……だからミーハーだねって才伽ちゃんに言われてたの」と、やんわり教えた。

「あーあれか。ごめんね。お願いして。ありがと」

「ううん。てか、二嶋くんも陸上部だから知ってる先輩だったんだよね。よく考えれば二嶋くんにお願いしたほうが先輩話しやすかったかな?」

余計なことをしてしまった気がする。またでしゃばったかな。

「上手く聞けたからいーんだよ」と、才伽ちゃんが胸を張った。