ぼっちな彼女と色魔な幽霊


「さ……才伽ちゃんは好きな人っているの?」と思い切って訊いた。

「好きな人ー?いないよ。全然興味ないし」

「あっ。そうなんだ」

「バイトと、あとたまにああやって暇つぶししてる時間があればいいくらいだから。今は」

高校生になってすぐアルバイトを始めるなんて、やっぱり大人だなって思った。

わたしはまだ勇気がなくて働いて人と関わるなんてこと始めたいと思えないし。

欲しいものはあることにはあるからお金が欲しい気もしてるけど。

「バイトかぁ……何してるの?」

「近所のコンビニだよ」

「大変?変なお客さんとか来るの?」

「んー。たまにね。この前、番号渡されたし」

「ば……番号?」

「でも気持ち悪いからそれとなく返したけどね」

「そういうこともあるんだ。すごいなー。わたし、やっぱりバイトなんか出来そうにないな。いやそんなことされるわけないのはわかってるけど。でも偉いよね」

感心して言ったのだけど才伽ちゃんはそれを否定したいみたいに、「あたしだって、やらなくていいならやってないかも」と、素っ気なく言った。