ぼっちな彼女と色魔な幽霊


才伽ちゃんは、ちょっと飽きてきたわーと言って、図書準備室の中へ消えた。

急に二人きりになり、戸惑う。ああどうしよう。気を遣ってくれたのかな、もしかして。

「才伽、気まぐれなんだよな。落ち着きないし」

「気まぐれ?」

「うん。だから今日だって急にこういうこと思いつきですんだよなー」

「そっか」と笑うと、「でもなんか久しぶりに見たなー」と感慨深く呟いた。

「何を?」

「才伽が女友達と楽しそうに話してるところ」

そう言われてなんとなくわかった。才伽ちゃんは、誰とでも話せるけど女の子とつるまないから。二嶋くんもそういう子だと認識していたということだ。

でもその言い方だと昔は女友逹と楽しそうにしていた時期もあったみたいだ。

昔は同性の友達がいたのに、どうして今はいないんだろうと疑問が湧いた。

「女のくせに、女友達とかいらない、面倒くさいとか言ってたからさ」

「へえ……そうなんだ。面倒くさいって、何かあったのかな?」