「あと広報ってこれだけじゃないから、いろいろイベント企画したり。まあそれは随時わかると思うけど」
「う……うっす」と思わず精一杯の男らしい返事をしてしまった。
いやそうじゃない。意識することじゃない。
よく考えると親切に教えてくれたし、きっと優しくてしっかりしてる人だ。勝手に苦手意識を持っちゃいけない。
だけどまた目があうと、やっぱり睨まれた気がする。怖い!
「んじゃあ、俺は帰るから。二嶋は?」と遠矢くんは言った。
「俺も帰るかな」
「お前、また部活行かねーの?」
「おう。才伽も帰る?」
「あっ、あたし西宮さんの似顔絵、描いたら帰るわ」と、ふたりを見送った。
「よし」と気合いを入れながら才伽ちゃんはアリエルのペンで、絵を書き始めた。
「メガネの奴、淡々としてんな」
隣の椅子に座ったヨウが話しかけるけど、返事なんか出来るわけない。
「ちょっとこえーとか思ってんだろ?」
ごほんっと咳払いで返した。
わたしも自分の紹介文打ち込んじゃおうかな。足、引っ張りたくないし。みんな早く終わらせたいよね。
ちょっと悩んで、すごく感動した飛び込み競技を描いた青春小説に決めた。



