ぼっちな彼女と色魔な幽霊


「は……はい」

「イメージ湧かないと思うから、今作ってるの途中だけど見れば」と、腰を上げた。

パソコンを覗き込む。スペースはほぼ埋まっていて、あとは今月の特別企画の竹本先生からのお知らせと、わたしの本を紹介するのが埋まれば終わるみたいだ。

ちなみに図書委員の自己紹介、おすすめの本のところを読むと、二嶋くんは、漫画、才伽ちゃんは、童話、遠矢くんは海外作家のハードボイルド系の小説でバラエティに富んでいた。

遠矢くんのおすすめ本は読んだことないけど、名前だけは聞いたことあるくらい。

【元ジャーナリストである作家だからこそ書けるクールな視点で描かれた世界が魅力的。二転三転とするストーリーはミステリーとしての完成度も高くおすすめです。】と紹介していた。

顔をあげると、遠矢くんと目があった。

思わず逸らしてしまう。なんか雰囲気が怖いんだ。

つい小説と遠矢くんをリンクさせてしまう。

もしかして、ハードボイルドな人なのか。別の意味でドキドキしてきた。