ぼっちな彼女と色魔な幽霊


「よろしくねー」と、才伽ちゃんが手を挙げて明るく言う。

図書準備室に行くと、定位置があるのだろうか、この前と同じ位置にみんな座っていた。

「よろしく」

「ていうか今日ね、集まってみたけど実はやることないんだよねー」

「えっそうなの?」

「そうなの。だからとりあえずお菓子でも食べよっか」と、鞄からじゃがりこを取り出して開けた。

「まあだから顔合わせみたいなもんだよね」と、二嶋くんはじゃがりこを早速つまんだ。

「教室で毎日会ってんのにね」と才伽ちゃんは、笑った。

ボリボリと音が響く。わたしもひとつ、つまんで食べた。

遠矢くんはスチールの椅子を回転させ、わたしたちに身体を向けた。

「まあ宮崎先生から、話は聞いてると思うから簡単に説明するけど」

のほほんとした空気の中、急に真面目な話をし出すから、自然と背筋が伸びた。あの眼光に睨まれたら恐いし。