ぼっちな彼女と色魔な幽霊


好きなのかな……。

バスタブに浸かりながら顔を沈める。

でも、かばってくれて嬉しかったな。

色んなドキドキが、あったりするんだなぁ。




「ひな子」

ぶっと、お湯を飲み込んでしまいそうになりむせる。

「ちょっ……と、なに脱衣場まで来てんのよ?」

「この前、帰ってきたら挨拶しろって言ったろー。早く飯くれ」

神出鬼没な奴。

幽霊だから仕方ないけど、焦った……。

おにぎりを握って部屋に戻るとヨウがベッドの上で漫画本を読みながら寝そべっていた。

「はい」と、テーブルに置くと「ツナマヨ」と手にとって頬張った。

「毎日飽きない?」

「飽きない。ひな子のツナマヨうまし」

そう言われて悪い気しないけど。

幽霊の胃袋掴むなんて、そうそうないだろう。

食べ終わると、ベッドを背もたれにするヨウ。

わたしは鉤針で新しい小物づくりを再開させていた。