ぼっちな彼女と色魔な幽霊


だって、わたしは、ああやって人に大きな声で間違いだと思ったことを指摘したことなんてなかったのだから。

ちっぽけな度胸しか持ち合わせていない。

今までニシミヤさんと言われても否定できずに接していた自分が、あの子に対して、自分をさらけ出すというのは、思ったよりとても勇気がいるものだ。

そして、同時に思う。

天使みたいだって思った二嶋くんだって、人に何か言われたりすることがあって、いつも誰かに好かれて当たり前だから、わたしに優しくできるっていうことでもないんだろうなって。

昇降口を出ると、才伽ちゃんが、待っていた。