腹黒王子の秘密

「はははっ……、んなわけね〜だろ。
嬉しくねぇよ、爽やかで優しいとか……夢見すぎだわ」

____え?嘘でしょ……篠宮 稜斗ってこんな話し方だっけ?

すると、私に気付いた篠宮 稜斗は

「……わるい、掛け直す」

と言い、電話を切った。

私は、爽やかなイメージを持っていたのでびっくりして立ち尽くしていた。

____グイッ

急に、腕を引かれバランスを崩した。

「わ……」

すると、篠宮 稜斗に抱きとめられた

「……電話、聞いてたんだろ?」

「え……少しだけ……」

「どこから?」

篠宮 稜斗の目は、とても鋭くて私は少し怖くなり正直に言うことにした。

「嬉しくねぇよ、爽やかで優しいとか……夢見すぎだろ、ってところ……」

すると、私の耳に顔を寄せボソリとつぶやいた。

「この事、誰かに言ったらどうなるか分かるよな?」

え?これって脅しだよね……どうしよう……