(あ〜まだ騒がしいなぁ……いつになったら治まるんだろう)なんて、隣の席で思っていた。
_____キーンコーンカーンコーン

あ!予鈴だ。

すると、さっきまで騒がしかったのが嘘のように静かになった。

(ふぅ〜。やっと静かになった。)

「あのさ……」
不意に隣から、声を掛けられた。
「……?なんですか?」
「さっきまで、人が集まって読書の邪魔してごめん……」

なんだ……私が困ってたの気付いてたんだ……
「いえ、別にあなたが悪いわけじゃないので」
と私が言うと少し驚いた様子で
「そっか……」
と言われた。

どうしたのだろうと思いながら私は、また本を読み始めた。