腹黒王子の秘密

「なんなんですか、私早く帰りたいんですけど」

「あ!そうそう、前から思ってたんだけどさ敬語やめてくれない?なんでタメじゃないの?気使われてるみたいで話しづらい」

「え?なんとなくですけど。わかりました。敬語やめます……それで、何の話?」

「あー、電話の事だけどさ誰にも言ってないよな?」

「言ってない。私だって言われたくないことあるしわざわざみんなに言うことでもないし」

「そっか、まあサンキューな。ていうか、俺があんな性格だって事隠してるの理由とか気になんないの?」

そりゃ気になるけども……私は、聞けるほど仲良くないし……そんなにズケズケ聞くのもなぁ

「気になるけど聞かれたくない事だってあるかもしれないし、聞かれたくなさそうだったから」

___ボソッ「やっぱ、他の女とは違うな……」

「? 何か言った?」

「や、言ってない。……それより、お前何でそんなに冷静なの?」

「何が?」

「仮にも男と2人っきりなんだぞ?」

そんな事言われても……

____グイッ

な、何!?