きみを想うこと

「俺屋上とか憧れやってん、葉月とこれてほんま嬉しいわ」

屋上につくなりそういう浩斗。
期待するようなことばっかり言うから好きになるようなことばっかり言うから何か変な気持ちだ。

浩斗には好きな人がいるのに。

「私も。屋上ってなんか良いよね。」

「うん、風気持ちええな」

浩斗は日が当たるコンクリートの上で寝そべって風をあたる。
私はそれを見て座ってぼんやりと空を見つめていた。

「そういえばさ」

浩斗が急に言い出した。

「ん?」

「葉月は竜のこと好きなん?」

さっきのお昼の時間で竜が言ってたことを聞いてきた。
まぁ竜だけ言ったから私はなんとも言ってないから気になったんだろうと思い答える。

「好きだし良い人だなぁっては思うけど恋愛感情はないよ。」

私は嘘もなく正直に答えた。
だって本当のことだから。

「ふうん」

浩斗はなんか安心したような表情を見せるもまた口を開いた。

「俺、好きな人いるん」

「う、うん?」

「だからどうしたって感じなんやけど、俺好きなん葉月やで」

浩斗の言ってることが急すぎてよくわからなかった。

「告白、なんかな、俺……葉月が好きなん」

ん、と……浩斗が好きなのは私?
浩斗の好きな人っていうのは、私?

ちょっと待って

状況は把握できるけど突然すぎて喜んでいいのかわからない。

「恋愛感情として恋人として葉月が好きなん。付き合ってほしい」

浩斗はいつのまにか起き上がって私を真っ直ぐな瞳で見つめてそういった。
それをいわれて初めて私は浩斗が好きなんだ、大好きなんだって思えた。

そうだよ、私も好きだよ、大好きなんだよ。

「好き。私気づけた。浩斗のこと最初はただ感謝する人だったけどだんだん浩斗のことが頭から離れなくなって今、浩斗がそう言ってくれて私も浩斗のことが好きなんだって気づけた。」

浩斗は私の話を最後まで目線を合わせて真剣に聞いてくれた。
だから私もきちんと話せたのかもしれない。

「そっか。嬉しい。俺な竜が葉月のこと好きなん知っててん。やけど俺も好きやし諦められへんし葉月のことほんまに好きやねん。竜にどう思われるかわからへんけど葉月が好きで大好きで仕方ないねん」

浩斗はとっても良い人だよ。そんなところが好きになったのかな私は。
正式に私達は付き合うのかな?

未だに信じられないよ

「……あー、これからよろしくお願いします」

浩斗はなんて言ったらいいのかわからない表情でそう言ってきた。

私もそう言って微笑んだ。