きみを想うこと

昼休み


午前中の授業が終わって、ようやく昼休みになった。
浩斗はあの後からでも何回も私の席に来てくれた。

浩斗は何人か男の子の友達できたらしくて、よかった。お昼も楽しそうに食べてる。

「浩斗、竜たちと仲良くなってんじゃん。私らもあっち行こうよ。葉月」

伊織は男子とも仲良いし色んな人知ってるからそう呟いて私を誘う。

「そうだね!うん」

私は弁当を持って浩斗たちに近寄った。

「竜〜私らも混ぜてよ〜葉月も連れてきたよ」

その竜というひとはこのクラスのムードメーカーのような存在でそこそこイケメン。
竜の他に多数の男子たちが浩斗とご飯を食べていた。

「おー食べよーか!せっかく転校生もいるしな!葉月ちゃんもいるし!」

竜はそう言ってみんなで机をくっつけて食べた。
浩斗を見ると浩斗も丁度私を見ていて私は照れてすぐそらしてしまった。

「園田はさー彼女居ないの?絶対もてるだろ」

竜がそんなことを聞いてきた。浩斗は食べるのをやめ口を開く。

「おらんよ。好きな人なら。みんなはおるん?」

゛好きな人゛ひろとの口からそう出てきた。
私はとっても気になった。

浩斗が惚れる人ってどんな人なんだろう。って。それと同時になんだろうこの気持ち。
嫉妬してるのかな?私。

わかんないよ……浩斗には…………大切な大切な好きな人がいるんだね。

「それはズーバーリー?」

浩斗の好きな人をみんなは聞きたいようで言わせようとしていた。
竜がそういうと浩斗は微笑んでこういった。

「言わへん言わへん。好きな人の前でしか言いたくないねん。竜おるんやろ?他もおるんちゃう?」

「何……浩斗は顔もイケメンで言うこともイケメンかよ……ずるいなぁイケメンって!俺葉月ちゃん好き〜」

浩斗は絶対言わなかったしとってもかっこいいこと言ってるから私はいつのまにか浩斗の話をずっと聞いていた。

のに、竜は私を好きと言い出してこの状況を変えた。

「葉月好きなん?言って大丈夫なん?」

「うん、だって好きだし」

竜がストレートに言うもんだから恥ずかしくなったのもあるしやっぱり夢中になって浩斗の話を聞いていてもこれ以上浩斗の恋愛事情を聞くのが辛かったから席を立った。

「私、っちょっとトイレっ」

ちょっと不自然に言いすぎたかな?

そして伊織にも言わないまま教室を出る。
浩斗に好きな人かぁ……私だったらな。

そんなことをふと思った。

「…………葉月!」

廊下を歩いていると後ろから聞いたことある声が聞こえた。
それはとってもとっても私には嬉しくて嬉しくて思わずにやけちゃいそうになるよ。
ゆっくり後ろを振り向く。

「ひ…ひろ、っと……」

そう。浩斗だった。
浩斗の顔はいかにも心配してますのような表情をしていて私の顔をずっと見つめていた。

「なんか元気なかったから、気になってついてきた、ごめんな」

浩斗はそういうと照れるように私から目をそらす。

゛気になって゛が嬉しくて浩斗が来てくれたのことに嬉しくてとっても嬉しくてこの今は珍しいかもしれないから私は言った。

「ううん。ありがと。浩斗……屋上行かない?」

なんとなく、この時間を静かなところで2人で過ごしたかった。
今はお昼の時間でお昼もまだ途中だからなんて言われるかわかんなかったけど、返事を待っていたら浩斗は即答で答えてくれた。

「ええよ」

浩斗の返事に私は笑って行こうと言った。