きみを想うこと

学校を出て2人でトボトボ歩く。周りは帰宅途中の女子高生や男子高校生が多数いた。

その中でこんな地味な私にこんなイケメンな浩斗と歩いてるってなんか浩斗がかわいそうだな。

「放課後デート、してるんやろ?そんな暗い顔せんといて。どこいくん?」

そんな考え事してると浩斗が私の表情を見てそう言って悲しそうな顔見せるも優しく微笑んだ。
そんな顔にドキッとする。

「ひ……、浩斗……」

私は言わなきゃいけないことがある。
だんだん声が震える。

「今気付いたんだけど、…私街中とかで……買い物とかあんまりしたことなくて、…この辺わかんない……」

そう。私は家の近くとかでしか買い物しないから街中で買い物とかではレベルが高すぎる。
そんなの今更気づいたってどうするかもできないのに、せっかくの放課後デートなのに、私はテンションが下がって下を向いた。

「あ、そうなん?…別にいいやん、葉月顔上げてや」

私はゆっくり顔をあげて浩斗を見る。

「え?」

「俺この辺でいい店知ってるで。何買うかわからんけどとりあえず行く?」

浩斗が丁度この辺を知ってるのことだった。意外とすごい。

「葉月、意外と凄いとか思ったやろ?顔に出てるで」

今思ってること浩斗に当てられて急に恥ずかしくなった。

「思ってないもん!……行くよ!もう!」

浩斗の手を引っ張ってとりあえず歩く。

「葉月場所わかるん?そこ左やで」

確かに私場所わからなかった。急いで浩斗の手を離して1人で左に向かって店に入った。

浩斗にからかわれてばっかで怒ってないけど浩斗のこと置いてきちゃった。

私、浩斗とこういうの初めてなのに超意味わかんないことしてる気がする。とっても悪いことしてると思う。
私こんなんで大丈夫かな?浩斗に嫌われるんじゃないかな。

そう思ってお店を出ようとしたら浩斗が丁度そこにいて吃驚していた。

「浩斗…………」

「ん?どしたん?」

浩斗はなにもなかったように物事を整理していて私の顔をのぞき込む。
私は何も言えなくてずっと下を向いたままだった。

そしたら私の右手に温かい感触がした。
手に視線をやると浩斗の手と私の手が繋がれていた。

「……えっ?」

私は顔をあげ、なんで?と疑問が浮かぶ表情で浩斗を見つめる。

「葉月、…さっきみたいに何処か行かんように繋いどく。それと色々考えなくて大丈夫やで」

そう言うとギュッと握ってくれた。とっても大きな手で私が勝手に振り回すのもちゃんと受け取ってくれて嬉しかった。

「放したらデコピンな?」

浩斗はそう言って笑った。

「冗談やで!さて何買うん?」

浩斗……やっぱり私浩斗が好きだ。
こんな私でもめんどくさいとか思ってなくて嬉しすぎるよ。

「あのね、お揃いのもの欲しくてっ何か一緒につけたいな!って、やだ?」

「お揃い?ええな、俺ネックレス欲しいねん。学校アクセサリーOKやろ?ネックレスせえへん?」

浩斗はお揃いを気に入ってくれてネックレスがほしいと言ってきた。
そうだうちの学校はアクセサリーとかそんなのがOKだからそれもそうか!と思った。

「ネックレス!いい!何色好き?」

お店にあるものを見ながら回ってそんなことを聞く。

「俺なんでも好きやで、強いていうなら赤やな」

「えっ!私も赤好きなの!一緒だ」

なんと、私と浩斗の好きな色が同じだった。そんなことも嬉しくてにやけちゃうよ。

「そうやな、じゃ赤系のネックレスにしよか。」

私と浩斗はネックレスを探した。