きみを想うこと

「もう夏休み終わっちゃったよ〜。もっと遊びたかったなぁ」

私、野井葉月は中学からの同級生、中崎伊織と食堂でお昼ご飯を食べながら語っていた。

他学年もいてざわざわしている食堂は伊織の声をかき消す程だったが、なんとか聞き取れていた。

「そうだね。でも私結構充実してたよ!ほら伊織は彼氏いるんだからたくさん遊んだでしょ」

「葉月リア充じゃないのに充実してたのか〜、私負けてんなぁ。まぁ彼氏はいるけどさ、お互いやっぱ忙しいしさ。」

伊織は学校の中でもモテモテで美人だしこのルックスだから当然彼氏はいる。
けど1つ上だから忙しく会えないことが多いらしい。

「少し傷付く!ばか伊織〜」

そうなると彼氏いないのは私だけ。それを少しからかう伊織に向かって拗ねた。
別に居なくても伊織がいるおかげで充実してるからなんとも思ってない。

「ごめんごめん。葉月は私がいるから彼氏なんて作らなくていいよ。」

今私が思ってること当てられてた。
多分それは昔から仲が良かったからかもしれない。

この先私に彼氏ができたら伊織はどう思うんだろう。
ふとそんなことを思った。


「ていうか次移動だよね?!早くしないと!」

そう伊織が私に言った瞬間チャイムが鳴った。

私は急いで目の前にあるご飯を片付けて食堂を後にした。




放課後

午後は少し怒られたけどなんとか乗り切れた。
今日も長かった気がする。だからといって伊織がいるから楽しくなかったわけじゃない。

周りはみんなこのあとどうするか話し合っていた。


「私らも今日どこか行く?」

帰りの準備をしていると、伊織が準備万端で私に聞いてきた。

「私の友達誘ってみんなでカラオケとか行くか!」

悩んでいたところ伊織が提案してきたので、私は頷いた。
伊織の友達って誰だろう。

少し気になったけど伊織の言う通りにした。

「じゃあ行こっか、私誘ってくるから葉月先下駄箱行ってて!」

「うん!」


言われるがまま私は1人で下駄箱へ向かった。