初めて着る制服。

肩くらいの髪を2本に結び中学生としての

スタートをきった。

やっぱり私と拓人のクラスは離れてしまい、

同じ階だけれどあまり接点のない

クラスだった。

他の小学校から来た生徒も多く、

自分のクラスに慣れるのに必死だった。

私は中学は運動部に入ろうと決めていたので

バスケ部に入部することにした。

拓人は外でサッカーを続けるため

部活には入らなかった。

だから会うのは廊下ですれ違うくらいの

わずかな時間しかなかった。

そしてとてもショックだったのが拓人に

彼女ができたこと。

なんであの子なんだろうって

すごい嫉妬をしていた。

だけれど勉強をしていたり、

友達と話していたり

する間は拓人のことを少しだけでも

忘れることが出来た。

だから私は休み時間なども比較的教室内で

過ごしたため廊下で拓人に会うことも

少なくなった。

体育祭や文化祭など様々な行事を重ねるたびに

もうそろそろ2年生だな、

先輩になるんだな~と

少し違和感を感じていた。

そして3年生が卒業し、

私達は無事に2年生になった。