試験も終わり、みんなちょっと一安心した

ような雰囲気だった。

合格発表があり、合格した子もいれば

残念だけれど落ちてしまった子も中にはいた。

私はなんとか志望している高校に

入ることが出来た。

拓人はサッカーが強い学校に入ったため、

高校は当たり前だけれど別々になって

しまった。

もうすぐ卒業が近づいてくる。

卒業してしまったらもう拓人に

会えなくなってしまうのかもしれない。

そう思っていた時にはもう私の

心の中で決心はついていたのかもしれない。

『拓人に告白する』

これは私がずっとしようと思っていて

出来なかったことだ。

今でもあの時の拓人の声や走り方、笑顔など

忘れたくても忘れられなかったものが

心に残っている。

だから私は卒業式で想いを伝えようと思う。

それは卒業式で告白して振られても気まずく

ならずにすむと思っているからだ。

卒業式まであと3日。



3日後に私はついに拓人に告白する_____。