3年生に進級した私達。

私はクラス表をみて飛び跳ねそうな

くらい嬉しかった。

それは拓人とクラスが一緒だったから。

小学校5年生からずっと離れていたから、

本当に久しぶりだ。

最後の1年は楽しくなりそうな

予感がしていた。

行事もすべて最後になるから皆一層気合が

入っていて、盛上がりもすごかった。

修学旅行では班別行動の班が一緒になり、

とても嬉しかった。

少しずつだけれどまた拓人と話せるように

なってきたことがなにより嬉しかった。

でも遊びばかりじゃなく受験勉強もとても

大変だった。

毎日朝から夜までずっと机に向い、

勉強をしていた。

部活も夏で引退し後はとにかく勉強だらけの

日々を送っていた。

もうすぐ試験本番が近づいてきている。

みんな少しピリピリしていて、ちょっと怖い。

同じ高校を受ける子は友達でもあり、

ライバルだから。

私はなんとか自分の志望している

学校に入れそうなので、確実に入るために

日々勉強をかさねていった。