相変わらず、同い年くらいか中学生の女子たちで賑わっていた。


「これ可愛くない⁉︎」

そう言って瑠夏が手に取ったのはイルカのキーホルダーだった。

シロイルカがジャンプして水しぶきがかかる上がる…そんなキーホルダーだった。


「いいんじゃない? カバンに付けたりしたらいいかも!」


「だよね! 良かった! ここしかないらしくて」


「そうなんだ! 瑠夏は物知りだね」


「えへへ、そう?」


そんな会話をしながら、あたしたちは買い物をした。楽しそうに見えるけど、心はどこかに置いてきぼり。そんな気がした。