「…は? 意味わかんない。傘返したいから付き合え⁉︎ 冗談じゃない!」


「お、おい!」
勢いよく腕を振り解くと、一目散に家へと走り出す。


…突然の告白に、どうしていいかわからなかった。なんでいきなり、しかもあたしなの…?


考えれば考えるほど訳が分からなくなっていった。とりあえず、同じ学校でもないし、考えるのはよそう。





…しかし、この様子を下唇を噛みながら見ていた人がいた事実を、後にあたしは思わぬ形で知ることになる。