カタカタカタ…


雨が窓に当たる音で目が覚めた。時計を見ると、2:35。まだ真夜中じゃん…


月明かりもなく、不気味な空を眺めながら、ぼんやりと昨日のことを思い出す。



あの後、なぜか海岸へ行った。天気も良く、海風に髪がなびくのが心地よかった。


特に何をするわけでもなく、引いては来る引いては来る波を、日没まで眺めていた。


普段のあいつの感じからして、意外な選択。


けど、私には遊園地なんかよりよっぽど良くて、ちょっぴり嬉しかった。