さっきまで楽しげな空気が一変した。


みんなには、本当に申し訳ないけど、この男を前にして、冷静でいられるはずがない。


「か、楓ちゃん…。落ち着いて落ち着いて。 …ま、とりあえず、2人とも席に着こうか」


半田くんの仲裁(?)で、ひとまず腰をおろす。


「ねぇねぇ…、まさかとは思うけど」


そーっと、美奈子が話しかけてきた。


美奈子には、名前は出してないけど、過去の話ってことでアイツとの出来事は話したことがある。


だから、なんとなくピンときたのかな…


「そのまさかだよ…」