カメラ越しの君に



わたしはどうかうまくやれますように
と念じ、部室へ向かった


「失礼しまーす…」

部室のドアをゆっくり静かに開けて
中を覗く

部室はガランとしていて
昨日みたいな温かい日射しが差し込んでいるだけ優先輩も
早川先輩も来ていないようだった


「わたしだけ…か」


わたしはほっと胸をなでおろし
ドアを閉めた