ものすごい勢いで扉が開いた 扉を開けたのは 今朝、チラシを配っていたちゃらそうな人 私達を見て、目をぱちぱちさせて 止まっている 「あの…」 おそるおそる桜子が声をかける 「わ、私達、体験入部に…来ました…」 その人はそのまま五秒ぐらい止まっている 私達もどうしていいかわからないから、同じように止まっていた