私は幽霊。


みんなからは見えない存在。




でもあなたが好き




あなたに私は見えないから



どうすることもできない。



私は幽霊。





頑張ってみようとも思わない




だって絶対無理だもの



どうせ無理なのに

挑戦する意味なんてないでしょう?





私は幽霊。




今日もあなたを見つめる




少し目があった気がした




でも、そんな訳あるわけない



あなたから見えるはずないもの







あんなに可愛い子が


沢山周りにいるんだもん




私なんかじゃつりあわない。







今日もあなたを見つめるだけ










いつもの朝あなたを見かけた





挨拶なんてしない



私は幽霊































良いの?本当に



幽霊なんてうそっぱち



本当は勇気が出ないだけ





ずっとこのまま



見つめるだけ?







私はあなたに気づいて欲しい




















「おはようっ…」









かき消されそうな小さな声



















「おー、吉川じゃん!おはよ!」





元気で優しい声




名前知っててくれたんだ







「俺吉川に嫌われてると思ってたからさ


挨拶してくれて、めっちゃ嬉しいよ」





そのまま隣に来てくれて


話をしてくれるあなた









































「あいつ1人で何笑ってんだ?」

「電話じゃね?」






























ほんの小さな勇気で変えられる






私は幽霊。