「…な、つきくん?う、嘘でしょ!?」
「え、秋奈知ってるのか?」
「夏樹くん!ねぇ、夏樹くんだよね!?」
商店街の人たちから夏樹くんを受け取ったけど、力が抜けてるせいか重たい。
顔を覗き込むとうっすらと目を開けていて、あの時の寂しそうな色を帯びていた。
やっぱり、夏樹くんなんだ。でも、どうして…。
「秋、運ぶから肩持ってやれ」
「う、うん」
瞬が反対側に回って、2人で何とか夏樹くんを引きずっていく。
お父さんが先回りして奥の部屋の襖を開けてくれる。
奥の部屋で夏樹くんを寝かせて怪我の具合を見る。
幸い、手当てしようがない大きな怪我はないみたいだ。
だけど、顔は腫れ上がってるし、手はあの時と同じように血まみれだし、腕や足も傷だらけだった。


