私たち暴走族と名乗ってもいいですか?(下)


「脱いで」

「は?」

「だから、脱いで?」

「…ば、バカじゃ」

「はいはい、秋がこうなったら聞かないから諦めて脱げ」

 なぜか顔を赤くする男の子。なんだか意外。

 そして、瞬がなんか安心したように男の子に迫る。

 2人で上の服を脱がすと、思わず息を飲んだ。

 腕や足も酷かったけど、体中の傷の方がずっと痛そうだった。

 多分、たばこの火傷の跡や刃物の傷だってある。

 その上からまた新しい擦り傷や打撲跡がある。

 そして、1番新しい傷もたくさんある。4対1で無傷なわけないよね。

 軟膏を塗ったり包帯を巻いたりして、それ以上はやめる。流石に下は脱がせれないよ。

 男の子はそそくさと服を羽織って、少し顔が赤いまま私を睨んでくる。

「かわいい顔して、悪魔か」

「え?」

「手当以外の時は赤くなるから心配すんな」

「なんだそれ」

「え?」

 何の話をしてるのさ。

 2人して分かったような顔して…なんかひどい。