私たち暴走族と名乗ってもいいですか?(下)


「ほらよ」

「きゃ!?」

 突然肩を離されて、押されて後ろに倒れる。

 ぎゅっと目を閉じると、すぐに抱きしめられて受け止めてくれる。

 目を開けると瞬がいて、男の子が瞬に向かって私を押したんだって頭が遅れて理解する。

 男の子はカツアゲをしてきた男の人4人に視線を向けて、不敵に口角を上げる。

「お前…」

「よい子はさっさと帰って風呂入って寝ろ。この場は俺がもらうから」

「な、何言って!?」

「そこの彼氏、彼女ちゃんと送ってけよ」

 男の子は全然話を聞かずに勝手に話す。

 舌なめずりをした男の子の目は、血に飢えた獣のようで、助けてくれたのに怖いと感じてしまった。

「てめぇ、夏樹!!」

「ほら、行けって。ここのことは全部、忘れちまえ」

 男の人たちの目が血走っていた。私と瞬を逃がそうとする男の子にものすごく怒っている。

 それなのに、男の子はそれが楽しくて仕方ないと言うような顔をしてる。