「ほらよ」
「きゃ!?」
突然肩を離されて、押されて後ろに倒れる。
ぎゅっと目を閉じると、すぐに抱きしめられて受け止めてくれる。
目を開けると瞬がいて、男の子が瞬に向かって私を押したんだって頭が遅れて理解する。
男の子はカツアゲをしてきた男の人4人に視線を向けて、不敵に口角を上げる。
「お前…」
「よい子はさっさと帰って風呂入って寝ろ。この場は俺がもらうから」
「な、何言って!?」
「そこの彼氏、彼女ちゃんと送ってけよ」
男の子は全然話を聞かずに勝手に話す。
舌なめずりをした男の子の目は、血に飢えた獣のようで、助けてくれたのに怖いと感じてしまった。
「てめぇ、夏樹!!」
「ほら、行けって。ここのことは全部、忘れちまえ」
男の人たちの目が血走っていた。私と瞬を逃がそうとする男の子にものすごく怒っている。
それなのに、男の子はそれが楽しくて仕方ないと言うような顔をしてる。


