「…へぇ、楽しそうなことしてんじゃん」
覚悟を決めた時だった。場に合わない飄々とした声が聞こえたのは…。
私の首に腕をまわしていた男の人が振り返ったせいで、一緒に振り返る羽目になる。
そこにいたのは知らない男の子。
さっきの、カツアゲにあっていた子じゃない。
黒髪だけど、その雰囲気は不良って感じがして、笑ってるくせに目は笑ってない。
だ、誰…?この人たちの仲間…?
「…お、お前、…夏樹!?」
「ナツキ…?」
男の子の名前…?
男の子は表情だけ笑みの形を作って、少しずつ歩み寄ってくる。
「てめぇ、今までどこにいやがった!!あの人が探して…」
「知らねぇよ。それより、俺も混ぜろよ」
あぁ、やっぱりこの人たちの仲間なんだ…。
瞬、お願いだから逃げて。5人もいて逃げられるわけないよ…。
「ッチ、しょうがねぇな…。なんだ、この女が欲しいのか?」
「は?何言ってんだよ」
「あ?」
腕を掴まれる。
え?と思う間もなく引き寄せられたときには、私を拘束してた男は地面に倒れてた。
…え?


