ひとつの村が消えてしまった話をする

とんとん、と襖を叩く音がした。

「じいちゃんだぞ、なんともないか、無事か」

俺はすっかり疑心暗鬼に陥っていたけど、朝日も差し込んできたし、こちらから開けなければ大丈夫だろうと思い『無事だよ』とだけ答えた。

すると襖が開き、じいちゃん、ばあちゃん、昨日のおばちゃんと、両親が入ってきた。

「よう頑張ったたい、とにかく無事でよかった」

ばあちゃんは言ってくれた。

おばちゃんに貰ったお札は白から鉄錆みたいな色になっていて、何故か元の半分ほどの大きさしかなかった。