こんな事態になれば、警察も動かざるを得ない。

8月18日に警察が村へ入った。

しかし、幾ら家の中や森の中を捜しても、生きた村人は誰1人として見つからなかった。

その代わりに、あちらこちらで死体が発見された。

自宅の風呂釜の中で茹で上がっている遺体、小川に水死体として浮かんでいる複数の遺体、神社の木で首を吊っている複数の遺体、そして森の中で首を吊っていた滋の遺体等、多くの遺体が見つかった。

それら全ての遺体の傍には、本人の物と思われる遺書が置いてあり、集団自殺、事故死、病死という事で片が付くらしい。