神主の指先で、背中に文字を書かれたと同時に、神主一族による祝詞が始まると、俺と滋はそれから何度も何度も嘔吐した。

吐瀉物の中には蟲のような生き物がいた。

黒い、蚯蚓だか蛆虫だか形容し難いような蟲。

そんなものが体の中にいたかと思うと、気分が悪くなってまた吐いた。

数時間に亘るお祓いの後、俺達は風呂に入らされ、本殿に戻った。

「お前達が何をしてきたのか、それから聞こう」

神主と神主一族、そして村人の睨み付ける様な視線の中、俺と滋は何をしてきたのかを白状した。