「あたしに決める権利なんてないけど、
お父さん、河西さんと幸せになってね。」


「……沙稀」



お父さんは少し涙ぐんでいたけど
優しい笑顔で微笑んでくれた。



「ありがとうな。
……理由を聞いてもいいか?」


「今だったらお母さん許してくれる気がするのお母さんも1人になってから12年たったからお父さんの気持ち理解してくれると思うの。」


「……だからか?
沙稀はだからあの時怒ったのか?」