沙稀side




「ごめんね、お父さん。
仕事休んでまで来てもらって……」



あれから2日後、
お父さんは仕事を休んで来てくれた。



「いや、沙稀のほうが大事だからな。」


「あの日はごめんね。
少し、混乱していたみたい。」


「父さんこそ、悪かったな。
つぎの日は美稀の十三回忌なのに。」



そうだ、
十三回忌忘れてた……


ごめん、お母さん。行けなくて。