次の日。

朝起きて、誰もいない家でご飯を食べて、学校へ行く。

教室に入って、自分の席につく。

ここまでは変わらない日常。

でも、


「よっ。」


隣には小さな声で挨拶をしてくるこいつがいて、


「あ、村田さんおはよう。」


とにこやかに挨拶してくる隣の席のこいつの親友がいて、


「おはよ!」


何故かわからないけど、私の友達もいる。


『あのさ、なんでみんないるわけ?
有川くんと夏芽はこのクラスじゃないよね?』

「まぁまぁ、村田さん落ち着いて。」


いや、十分落ち着いてるよ有川くん。


「ご、ごめんね蛍!クラスに来るのは迷惑だったよね!」


そう言ってあたふたする自分の友達に少しだけ笑みを零す。

「(へー。笑うんだ。)」

何故だか、有川くんに驚いた顔をされた。


『なに?』


「いいや?なにも。」


この人の笑顔は嘘くさくて嫌いだ。


「おい、蛍。昨日案内しなかったんだから、今日しろよ。」


取り敢えず、鳴海のは無視をした。