「おい。帰るぞ。」 そこに居たのは、何故か息が切れた亜羅汰で、 『えっ?あ、あらた?』 亜羅汰は私の手を乱暴に握るとそのまま黙って出口の方へ向かった。 私はせめて挨拶くらいと思って、管理人さん…雛森さんを見ると驚いたように目を見開いていた。 『雛森さん!さよなら!!』 私が声をかけると、ハッとしたように私を見て少し微笑んだ。 その顔を少し見ただけで図書館の扉は亜羅汰によって閉められた。